2011.4.20 夜まわり
定例の夜まわりを行い、多くの当事者と出会いました。おにぎり、バナナ、みそ汁、使い切りカイロを手渡し、安否を尋ねて回りました。震災被災者への支援から漏れてしまう「いのち」への傾きも大切にしていかねばなりません。
宮城県南部沿岸地域支援
壊滅的な被害を受けた南部沿岸地域の避難者のための救援物資を届けに出かけました。
被災現場では、自衛隊や重機による取り壊しが始まっており、片付けをしていたり、取り壊される前に最後の思い出の品物を取り出そうとやってきた人々にタオルや石けん、軍手などを手渡しました。また不足していて要望が出されていたトイレットペーパーとティッシュを備蓄所に届けました。
被災当事者と支援者間のコミュニケーションが大切です。私たちは出かける度に、直接、食事状況や物資の不足状況についての聞き取りを行っています。
当事者が欲しいものが届いていなかったりする救援物資のミスマッチや、管轄や立場の違いからくるミスコミュニケーションは至るところで起こっています。
ミスマッチの存在を取り上げて云々することは簡単ですが、避難者、避難所、備蓄所、ヴォランティアセンターの間でスムーズなコミュニケーションを行うことはそれほど簡単ではありません。
Filed under お知らせ | Comment (0)全国ホームレス実数調査結果
本年1月に実施された全国ホームレス実数調査の結果が厚労省から発表され、47都道府県合計で10,890名のホームレスが確認されました。
仙台夜まわりグループでも委託を受け、仙台市内の調査を行いましたが、大阪、東京を始め全国的に減少傾向の中、仙台市は前年の108名から130名と22名もの増加となりました。それに伴い、宮城県内でも前年の119名から138名と19名の増加でした。
仙台市内以外の宮城県のホームレス数8名の内訳は以下の通りです。
石巻市1名(松林内)、塩竈市3名(都市公園)、白石市1名(河川)、岩沼市1名(松林内)、栗原市1名(都市公園)、七ヶ浜町1名(都市公園)。
この調査は、目視確認を前提としているので調査当日に行き会わなかった方々の数は入っていませんし、仙台夜まわりグループで継続支援している車上生活者やネットカフェでその日を凌いでいる方々も人数に反映されていません。
また、今回の大震災で全てを失ってしまった人たちが、生活困窮者になってしまわないようなサポートとケアが必要です。今後の支援活動のさらなる広がりが必要とされており、取り戻しのための行政の施策内容の検証が急務となっています。
〈東京23区及び政令指定都市ホームレス数〉
東京23区2,396名、札幌市74名、仙台市130名、さいたま市111名、千葉市55名、横浜市641名、川崎市598名、相模原市31名、新潟市19名、静岡市30名、浜松市48名、名古屋市446名、京都市267名、大阪市2,171名、堺市63名、神戸市104名、岡山市21名、広島市61名、北九州市108名、福岡市270名、合計7,694名