定例 衛生改善事業

10月 3rd, 2011

10月に入り、時折冷たい風の吹く中、衛生改善事業に多くの当事者が参加しました。

参加者はシャワーと洗濯・乾燥で身の回りを清潔にし、待ち時間に具沢山のスパゲッティとラスク、果物、アイスコーヒーでひとときを過ごしました。

震災の影響で路上に陥ってしまった初参加者の聞きとリをしました。津波被害に遭い、生活が成り立たなくなり、やむなく気仙沼から仙台にやって来たということでした。今後の生活のアドヴァイスをし、糖尿病のため視力が著しく低下していることがわかったため、急遽仙台市の巡回相談員につなぎ、仙台市自立支援センターへの入居手続きについて説明を受けました。

この衛生改善事業は仙台市からの委託事業として実施していますが、当事者が次のステップを踏み出すための出会いの機会と提案の場として、ホームレス支援において不可欠な行政との協働の場になっています。

今後も被災の直接・間接の要因によって路上に出ざるを得なくなる方々が更に増加することが予測されます。路上に出た方々が、適切な支援を受け自律への歩みを踏み出せるよう施策の内容を吟味し、行政各機関との話し合いを重ね、協働態勢を深めていく所存です。