2013.12.25 定例 夜まわり

12月 25th, 2013



週末に行われる炊き出しの情宣と安否確認を兼ねて仙台市中心部の夜まわりを行い、60名を越える当事者に出会いました。

きらびやかな電飾に集まる人たちの影で、行き場所を失い、寒さに震えている人たちがいることが忘れられてはなりません。

毎年仙台で路上生活を余儀なくされている人たちを覚えてドイツから送られてくるクリスマスのチョコレートが今年も届き、夜まわりで出会った当事者一人一人に手渡されました。

2013.12.25 人が生きるのに休みはない

12月 25th, 2013

HELP!みやぎに相談来訪した方からの切なる要請に応え、居所を確保しました。

HELP!みやぎ窓口は年内28日まで、新年は4日からですが、緊急電話は年中無休です。

官公庁は今週末から長期休暇に入ります。年末年始に急増する緊急支援が必要な方々への対応策が必要不可欠です。路上生活者支援に年末年始の休みはありません。

2013.12.24 HELP!みやぎ食糧支援相談会

12月 24th, 2013


気温-2℃という厳しい寒さの中、食糧支援相談会が行われ、多くの参加者に飲み物や栄養価の高い食糧、ホッカイロ等を手渡しました。

越冬支援体制に入る前に、誰にも知られずに衰弱死していた路上生活者がいたことが分かりました。こうして毎日のようにして行われている路上生活者支援活動を知らない人たちが今もいるに違いありません。

今週末に大寒波がやって来るようです。悲しい事件が二度と起きない様に、更なる情宣と見守りを続けて行きます。

河北新報:コンサート募金をNPOに寄付 聖ウルスラ中・高吹奏楽部

12月 23rd, 2013


青木事務局長(右)に寄付金を手渡す飯渕さん

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131223t15024.htm

 
仙台市若林区の聖ウルスラ学院英智中・高の吹奏楽部が、路上生活者らを支援する同市のNPO法人「仙台夜まわりグループ」に約8万円を寄付した。10月の東日本大震災復興祈念チャリティーコンサートの募金を充てた。路上生活者は震災の影響で増えているといい、部員たちは「生活に困っている方々の再建に生かしてほしい」と願った。

 部員は中学2年~高校2年の男女70人。今月17日、高校内で、部長の飯渕千瑛さん(17)がグループの青木康弘事務局長に寄付金を手渡した。
 青木事務局長は部員らの前で、グループの活動や生活困窮者が増えていることを説明。「心のこもった寄付金に感謝し、活動に生かしたい」と誓った。
 飯渕さんは「大変な思いをしている方がいることを知った。募金を役立ててほしい」と望んだ。
 寄付は高校の吉井恭子教諭が仲介した。グループに食料を提供したことがあり「路上生活を余儀なくされる人たちがいることを生徒に知ってほしいと思った」という。
 コンサートは若林区文化センターであり、クラシックやジャズ、ポップスなど約10曲を演奏。観客が募金に応じた。
 吹奏楽部は昨年秋のコンサートでも募金を実施し、被災地で活動するボランティア団体に寄付している。
 顧問の及川博暁教諭は「若い力が復興の一助になってほしい。音楽活動を通して苦しむ人たちに手を差し伸べられれば幸い」と語った。

2013年12月23日月曜日

2013.12.23 本当のクリスマス

12月 23rd, 2013

厳しい冷え込みの中、定例の衛生改善事業が行われ、開始時間前から大勢の当事者が集まりました。

参加者は、開始と同時にシャワーと洗濯・乾燥を行い、順番を待つ間にスタッフ特製のクリスマス定食で空腹を満たし、ヴォランティア手作りのクリスマスケーキに舌鼓を打ちました。年末恒例のくじ引き大会が今年も行われ、外れくじなしで参加者全員がプレゼントを受け取りました。

本当の意味でのクリスマスは、虚しい空騒ぎや綺羅びやかな電飾の中にではなく、権力者たちから見放され、切り捨てられ、この世の片隅に追いやられた者たちのところにこそ、小さな光としてやって来るのです。

2013.12.21 やり直しの人生を共に歩もう!

12月 21st, 2013

新宿で声をかけられ、宮城の温泉地で仕事に就くため、なけなしの金をはたいてやって来たものの、募集をしていないことがわかり、やむなく歩いて仙台市内にたどり着いた当事者からの相談を受け、居宅確保を行いました。

大学を卒業し、勤めについて普通に暮らしていながら、認知症で徘徊する親の介護と看取りのため仕事を辞めざるを得ず、気がついたら生活が立ち行かなくなっていたと嘆く本人に、これからやり直しの人生を共に歩もうと、励ましました。

午後からは、HELP!みやぎに相談に訪れた緊急保護が必要な当事者の居所設定に奔走しました。

2013.12.21 定例 有償清掃ヴォランティア

12月 21st, 2013

早朝から当事者による有償清掃ヴォランティア作業が行われました。気温2度の寒さの中でゴミを拾い集め、沢山のゴミが集まりました。清掃後は、用意した温かいお茶で一息つきました。

東京から仕事を求めて宮城県に来た初参加者がおり、路上に出た経緯を聞き取り、伴走を約束しました。

2013.12.20 誰もがそうなる可能性がある

12月 20th, 2013

路上生活者からの切なる要請に応え、シェルター入居者2名を含む4名の居宅確保をしました。「このまま凍え死んでしまうかと思った」「二週間ぶりに風呂に入った」と喜ぶ顔にこちらが励まされました。

みぞれまじりの冷たい雨が降る仙台では、今晩も寒さに震えながら死と隣り合わせで身を縮めるように朝を待つ方が数多くいます。アパートの部屋や一軒家を貸してくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。

本日、居宅確保をした元当事者の言葉を紹介します。

とにかく仙台の路上は寒かった。死にそうなくらい寒かった。もう今年の冬は生きて越せないと思った。仙台夜まわりグループさんの管理する部屋に入らせてもらって、久しぶりに布団で足を伸ばして寝れることの有り難さを感じてる。

大学まで卒業して何やっているんだと言われるかもしれないけれど、自分は自分なりに精一杯やってきたんです。タバコも酒も賭け事もやらなかった。でもどこかで歯車が行き違ってしまったんでしょうね。

自業自得と言う人もいるけれど、路上の仲間たちは自業自得ではない人ばかりです。自分はホームレスになどならないと誰もが別世界のように考えているでしょうけれど、僕だって自分がこうなるなんて思ってもいなかった。

誰もがそうなる可能性がある社会だってことをみんなに知ってほしいです。今度こそゼロからのやり直しだと思って、部屋に入る前日に頭を坊主に剃りました。精一杯自律に向けてがんばりたい。

2013.12.19 定例 ゆっくり過ごす会

12月 19th, 2013

ゆっくり過ごす会に多くの当事者が参加し、五穀米ごはんとカボチャ煮で空腹を満たし、新聞・映画鑑賞・無料散髪サーヴィス等でリラックスした時間を過ごしました。

新規参加者からの相談を受け、HELP!みやぎに繋ぎ、詳細な聞き取りと提案をしました。

緊急事態の際にSOSを発信するためのテレフォンカードが不足しています。防寒具とともに献品のご協力を何卒よろしくお願いいたします。

2013.12.17 福島市内路上生活者実態調査

12月 18th, 2013

仙台夜まわりグループと福島大学有志による福島市内のホームレス実態調査を行いました。

現地ヴォランティアによる事前調査や聞き込みの協力を受けて市内を巡回し、厳しい寒さに耐えながら夜を過ごしている複数の路上生活者と出会いました。中には手配師からの酷い暴力に遭い、人間不信に陥って話しかけられることすら拒む方もいました。

今後も、福島市及び福島県内主要都市のホームレス実態調査を実施していきます。

基本的人権の一つである生存権は、本来は勝ち取らねばならない性質のものではありません。本当に辛い思いをしてる方は、当然援助を受ける権利を持っています。それは被災者であろうが、失業者であろうが、ホームレスであろうが変わりません。

いま、生活が立ち行かず辛い思いをしていたら、迷わずHELP!みやぎに連絡をください。微力ながら精一杯の提案とアドヴァイスをいたします。