2020.4.27 定例 衛生改善事業

4月 27th, 2020

月曜定例の衛生改善事業を行いました。

時間前から開始を待ちわびていた路上生活者たちは、入館前に、非接触型体温計による体温測定と、入念な手洗い、消毒を行った後、順番に、熱いシャワーを浴び、衣類等を洗濯しました。

待ち時間には、おにぎり等で空腹を満たしました。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、派遣の仕事を失い手持ち金がなくなり、ネットカフェや安価なビジネスホテルにすら寝床を確保できないという20代の初参加者から相談があり、事情を勘案し、急遽、居所確保支援をしました。

稼働年齢層の20代、30代の若者たちが、これほどまでSOSを発信してくるのは、私たちの20年間の活動でも初めての事態です。働きたくても雇用先がなく、所持金も居所もなくどうしたらいいかわからないという相談が殺到する、それが新型コロナウイルス感染防止自粛下の仙台市内路上の現状です。この二週間で、少なくとも10数件の、そのような相談が舞い込んできています。

「働き方改革」の美名のもと、非正規雇用者を調整弁として扱ってきた私たちの国の経済構造、社会構造の歪みが今、表出していると共に、もはや正規、非正規問わず、誰しもが生活困窮に陥る事態が始まっていると受けとめます。

仙台夜まわりグループは、どんな状況であっても最後の一人に至るまで「いのち」を最優先する社会のセイフティーネット構築を目指し、支援活動や政策提言を続けています。