緊急 搬送支援

6月 17th, 2013

当事者から、足を怪我して動けない人が心配だから話をして来てほしいという申し出がありました。公園のステージ上には、一人孤独に痛みに耐え、動けない状態で寝ている50代の男性がいました。

関西から石巻に震災復興の仕事をしに来たものの、二日で仕事が無くなり解雇され、仕事中に何かを踏んでしまい、足が腫れ上がり、途方に暮れて僅かな手持ちで何とか仙台までたどり着いたとのこと。駅から役所を目指したが、足の痛みに耐えきれず、公園で力つきて歩けなくなったそうです。病院に行くにも現金が無く、誰にも相談できずに何日か何も食べずに過ごしてきた、と痛む足で顔を引きつらせながら話してくれました。

医療券を貰えば無料で治療をしてもらえることを時間をかけて説得すると、本人は安心し、直ちに病院での治療を希望しました。役所の担当者と病院の医療相談室に状況説明をし、救急車を呼んで救急隊員に事情を説明して、すぐに病院に搬送されました。

他者を思いやる当事者の気持ちに応えて、今回は何とか緊急搬送するところまでこぎ着けることができました。誰にも相談できずに、このまま放置されれば、二度と歩けなくなってしまったかもしれません。当事者の立場に立って伴走し、支援する仕組みが必要とされています。