2010.9.30 ゆっくり過ごす会

9月 30th, 2010

ゆっくり過ごす会に40名を超える参加がありました。仙台夜まわりグループでは、ほぼ毎日のようにイベントを開催しており、市内のほとんどの路上生活者の顔と名前が一致するような関係づくりを構築しています。

本日も、ひとりひとりの名前を呼んで声かけし、生活状態、健康状態を尋ねました。朝晩の冷え込みで風邪をひく人が増えてきています。ゆっくり過ごす会では、軽食と暖かいお茶でお迎えします。参加者は、将棋や碁をしたり、新聞・雑誌を読みながらひとときを過ごします。大画面での映画上映も好評で、なるべくリクエストに応えられるよう準備しています。

セイフティーネットからこぼれ落ちてしまった彼ら彼女らを、問題を抱えたまま元の場所に戻してそれでよしとすることに、大きな矛盾を感じます。そのような意味で、このひとときを、主体的・自律的にこれからの「自分らしい」人生をじっくりと考え、問題解決に向かう「引き出し」提供の機会となるように心がけています。

本日も新たな参加者がありました。拠ん所ない理由で自死を企てても、死にきれず、何か口に入れると吐瀉してしまうほど胃が収縮し、衰弱していました。20日以上何も食べていなかったということでした。しばらく安静にしてもらい、参加当事者の好意で提供してもらった黒砂糖とコーンスナックを渡しました。これからの相談に乗り、小額の支援金を手渡し、清流ホームやその他行政による施策、NPOの支援活動スケジュール等の説明をしました。彼を私たちにつなげてくれたのも、当事者のひとりです。路上生活者相互のセイフティーネットの豊かさに見習うべき点が多くあります。

明日(10/1)午後6時から仙台市福祉プラザにて豚汁の食事会とセミナーを行います。午後4時から9F調理実習室で準備を開始します。お時間のある方、ボランティアの参加をよろしくお願いいたします。