2019.11.21 第41回 大人食堂(第765回 ゆっくり過ごす会)

11月 21st, 2019

誰でも参加自由で、ヴォランティア、路上生活者、生活困窮者を問わず、みんなで意見とカンパを持ち寄ってその場をつくりあげることをコンセプトとした、第41回目の大人食堂が行われました。

会場の、みやぎNPOプラザ前で開始を待ちわびていた30名近い参加者たちは、スタッフ手作りの、きのこデミグラソース丼で空腹を満たし、ドリップコーヒー、新聞、文庫本、漫画本、映画鑑賞、散髪で、午前中のひと時をゆっくり過ごしました。

大学を卒業した後、30年以上厚生年金をかけてきたものの年金だけでは生活が成り立たずやむなく働き続けてきたが、仕事と住まいを同時に失い途方に暮れているという70才近い初参加者から相談があり、HELP!みやぎで対応し、諸提案をしました。

みずほ総研によれば、2019年の冬のボーナスは、民間平均381,904円、公務員平均748,830円ということです。その一方、手持ち0円で明日の生活もままならない多くの生活困窮者、路上生活者がおり、構造的に、彼ら彼女らの犠牲や我慢の上に、私たちの生活や社会、国の身勝手がまかり通っているという現実があります。

憲法25条で保証されている、全ての国民(くにたみ)が「健康で文化的な最低限度の生活」を営める権利を受け取ることのできるセイフティーネット構築のため、一人でも多くの方々が、連帯してくださることを、私たちは、切に求める次第です。

要は、目先の利益や、冬のボーナスの多寡ではありません。路上生活者、生活困窮者支援は、つまることろ、国の税金の無駄遣いを真剣に吟味し、私たち一人ひとりのこれからの人生の、当たり前の権利を獲得し、それを実現していく社会や国を構築していくことに他ならないのです。

私たちは、厳寒の仙台で、とりわけ11月から3月までの越冬支援期間に、生活困窮者、路上生活者の「いのち」や「権利」の取り戻しのために、連日活動を継続しております。

皆さんのお手元に、男性用防寒着、寝袋、ホッカイロ等ございましたら、ご提供のほど、何卒よろしくお願いします。