繋がり、同伴し、見守る

10月 7th, 2011

居宅支援で自律に向けて同伴していた元当事者から、約二週間ぶりに連絡がありました。精神的な病を抱えていて、不安に陥いる度にアパートを飛び出し、路上での寝泊まりを繰り返してきた方です。彼は部屋で生活しながら自らの病と向き合っていました。不安を抱える自分と絶えず闘っていたのです。

遠く離れた秋田から「なんとかもう一度、仙台でやり直したい」と連絡が入りました。一か月前に部屋から突然姿を消して以来、ずっと心配していましたが、安否が確認され、ほっとしました。「とりあえず、やり直そうよ、待っているから」と伝え、秋田の団体の協力を経て仙台駅での待ち合わせを約束しました。

担当ケースワーカーに連絡し、共に改札口で約束の時間に待ちましたが、結局姿を見せませんでした。でも、まずは無事に生存していることがわかっただけで一安心です。

彼の心の病を理解し、彼にとっての自律を常に考え、いつ連絡がきてもやり直せる環境を整えて待ち続けます。

姿を見せなくなったら自己責任なので終わりではなく、どれだけ時間と労力がかかっても最後まで支援者として同伴することが、仙台夜まわりグループの大事な活動理念だからです。