2022.3.8 第73回 依存症自助ミーティング

3月 8th, 2022

仙台夜まわりグループが主催する依存症ミーティングに、アルコールやギャンブル等の依存症から回復を目指す元当事者たちが、自主的に集まりました。

毎回参加者の合議でテーマを決めており、本日は「自分の性格で好きなところ、嫌いなところ」としました。

自分のことを放っておいて相手に優しくし過ぎてしまう、好きな人に依存してしまうなど、それぞれ思いを語っていました。

「カジノを含む統合型リゾート法(IR法)」が成立し、カジノを建設する都道府県の選定が進められているこの国で、国民全体の3.6%、約320万人がパチンコやパチスロの依存症と言われています。

私たちの20年を超える路上生活者支援活動において、ギャンブルで新築住宅二軒分の金を使い果たしてしまったという方を始め、ギャンブルやアルコールなど依存症が原因で路上に陥ってしまった人たちが引きも切りません。

そのような生活破綻をした彼ら彼女らに、自立と称し、部屋と仕事を見つけさせて一丁上がりでは何の解決にもなりません。依存症者への丁寧な回復支援、見守り支援を行い、根本的な問題に届いていかない限り同じことの繰り返しで、再び路上に陥る危険性が高いからです。

依存症は、単なる酒好き、賭け事好き、〜好き、に留まらず、さまざまな要因によって誰しもが罹患するやもしれない、治療が必要な病気であることを痛感しています。

仙台夜まわりグループでは、路上生活に陥ってしまう根源的な原因を探り、当事者主体の自律実現に向け、伴走を継続しています。