2011.2.28 衛生改善事業
本日、定例の衛生改善事業を行いました。
冷たいみぞれが降っているにもかかわらず、多くの当事者が参加しました。
参加者にはシャワー、衣類等の洗濯・乾燥の待ち時間にテレビ・雑誌・文庫本等を提供しました。今日は、美味しいいなり寿司を振る舞い、スナック菓子をおやつに出しました。
仙台市の委託事業として行っているこの事業は、単にシャワーを提供するだけにとどまらず、当事者と出会って関係づくりをし、行政・民間の適切な施策を提案する、官民協働の支援活動につなぐ場として有効に機能しています。
今後とも、この活動を、生活困窮者の方々に伴走する機会づくりの要としたいと願っています。
Filed under お知らせ | Comment (0)2011.2.26 炊き出し
本日、定例のカレーの炊き出しを行い70名近い当事者が参加しました。何杯もカレーをお代わりし、300食分があっという間になくなりました。今日、始めて参加した数名の相談に、ひとりひとり丁寧にあたりました。
食事の後、衣類や毛布、鞄、靴、缶詰等保存食、使い切りカイロ・石鹸・歯ブラシなどの日用品を配布しました。これらは、全国からみなさんが提供してくださる献品によって賄われていますが、足りない分は仙台夜まわりグループが買い揃えています。
高校生をはじめとする若者たちを含め、40名のボランティアが参加してくださり、大変心強いです。
2011.2.26 有償清掃ボランティア
本日早朝、仙台市から一部助成を受け、仙台夜まわりグループが行っている有償清掃ボランティア作業に、多くの当事者が参加し、市内中心部のごみを拾い集めました。煙草の吸い殻や空き缶、ペットボトル等のごみが、大きな袋にいくつも集まりました。
当事者たちのこうした作業によって、仙台の町がきれいにされ、週末に訪れる観光客に好印象を与えていることは、残念ながら知られていません。
Filed under お知らせ | Comment (0)2011.2.25 よろず相談会〈ありとも〉
仙台夜まわりグループと連携し、当事者主体の支援活動をしている「ありとも」では、本日「よろず相談会」を行い、多数の当事者が参加しました。ラーメン・ライスと漫画、新聞、雑誌等の娯楽を提供し、また、衣料や日用品を配布しました。今日は、有志から、おいしい団子屋さんの、ずんだ団子、あんこ団子、ごま団子の差し入れがあり、みんな舌鼓を打っていました。
「よろず相談会」は生活相談、債務相談、病気相談、人生相談など、あらゆる相談を受け付け、適切な方策を提案したり専門機関につないでいく場でもあります。今日も新たな参加者を含む数名からの相談があり、内容を整理し、最も適切な方法や選択肢を伝授しました。
軽微な累犯で、出所して来たものの途方に暮れている人もいました。そうした人々に対する宮城県や仙台市の施策が適切に機能しているとは到底思えません。
これからも、この場が生活に苦しむ方々の最後の「砦」「駆け込み寺」として、さらに活用されるよう鋭意努力して行きます。
Filed under お知らせ | Comment (0)2011.2.24 ゆっくり過ごす会
定例のゆっくり過ごす会に40名を超える当事者の参加がありました。食事を提供し、参加者は、コーヒーやお茶、新聞・漫画・雑誌・文庫本・大画面での映画鑑賞等でひとときを過ごしました。新たな参加者も数名おり、ひとりずつ、抱えている問題を整理するために聞き取りをしました。
ここのところ、路上生活者のみならず、生活困窮や解雇のため家賃を払えないという相談や、行政、地域包括センター等からの問い合わせが続いています。これは、いわゆる「境界線」で呻吟している人々が増え続けており、今にも路上に溢れ出そうとしていることの証左です。
Filed under お知らせ | Comment (0)2011.2.23 夜まわり
定例の夜まわりを行いました。日中明るい時間帯にしか行けない場所の人々を含め、70人近い当事者と出会い、夜まわりをしながら、一人一人の安否を問い、みそ汁、おにぎり、使い切りカイロ、仙台夜まわりグループの3月の活動予定表を手渡しました。インドネシアからの留学生を始め、15名のボランティアが参加してくださいました。
寒い中、街を歩き回っている人たちには、キャンディーやチョコレート等甘いものが喜ばれます。新たに路上に陥った人々からは寝袋を求められています。みなさんの周辺に余っているものがございましたら、どうか献品をよろしくお願い申し上げます。
Filed under お知らせ | Comments (2)2011.2.23 七転び八起き会
本日、七転び八起き会を行い、多くの当事者が参加しました。
今日は畳敷きの大広間で身体を延ばしてゆっくり過ごしてもらうことができました。食事とコーヒー、漫画・将棋・テレビ等の娯楽を提供し、久しぶりに参加した当事者に声をかけ、近況を語り合いました。
新たな参加者には、抱えている問題の聞き取りをし、これからの自律に向けての相談にのりました。
Filed under お知らせ | Comment (0)読売新聞:県裁決 福島市の処分取り消し
軽自動車の所有を理由に、福島市が生活保護費の支給を打ち切ったのは不当として、2歳の女児を1人で養う同市のアルバイト女性(29)が県に行った審査請求について、県は、支給廃止処分を取り消す裁決を下した。県が支給廃止処分を取り消すのは珍しい。女性と、支援する弁護士らが21日、県庁で記者会見して明らかにした。
生活保護法や厚生労働省通知では、障害がある場合などを除き、生活保護世帯の自動車所有を制限している。他県では保有が認められたケースもあり、今回の裁決では、処分の妥当性のほか、車保有の妥当性も焦点になっていた。
女性は、幼少時のトラウマから、他人が運転する車に乗るとパニック状態になるため、生活の足として軽乗用車を所有。女児出産後にそううつ病を発症し、2009年8月から生活保護費を受給していたが、車は処分するよう再三指導を受け、昨年10月1日付で支給廃止処分となった。
これを不当として女性が審査請求したもので、裁決は8日付。市は処分を決定時に遡って不支給分を支給する。
裁決では、女性に対する市の指導について「丁寧な説明を行っていたとうかがえる記録は見当たらず、対応が十分であったとは言い難い」としたうえで、女性について「要保護性は極めて高い」と認定した。車の処分指導に関しては、自宅に近い別の医療機関を通院先にすることも可能とし、「直ちに違法とすることはできない」と判断した。
支援する弁護士らは会見で、車による生活が一般的になっている実情を改めて指摘した上で、「車の処分指導の違法性が認められなかったのは残念だが、形式的な生活保護行政、機械的な処分指導の在り方に大きな影響をもたらす」と評価。女性は「今はとてもホッとしているが、希望の光が見えていけるように頑張っていきたい」と話した。
一方、福島市地域福祉課は「裁決を真摯(しんし)に受け止め、今後の生活保護の指導に生かしたい」としている。
(2011年2月22日 読売新聞)
Filed under お知らせ | Comment (0)2011.2.22 七転び八起き会
七転び八起き会を行い、多くの当事者が参加しました。今日は残念ながら畳敷きの大広間を予約できず、やむなく机と椅子の部屋で、熱々炊きたてのご飯とラーメンで当事者を迎えました。参加者は、雑誌・漫画等の娯楽でひとときを過ごしました。
この支援活動を担う「核」は元当事者です。かつて支援を受けて自律を果たした人々が、今度は支援する側のボランティアとして活躍してくれています。こうした「お互い様」「助けあい」の連鎖の小さな輪が大きく広がってゆくことを夢みています。
Filed under お知らせ | Comment (0)2011.2.21 東北大学医学部シンポジウム
本日、仙台夜まわりグループ理事長が仙台市健康福祉局と共に、東北大学医学部国際保健学科シンポジウムにおいて講演を行いました。
仙台市における民間NPOの路上生活者支援と行政の協働の歴史を紹介して、活動の沿革を辿りながら、路上生活者支援の課題と展望について、また、国民健康保険制度や生活保護制度の概要と課題について、それぞれの分野でキャリアをもつ外国人留学生たちと共に熱い議論を交わしました。
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