どんな境遇になっても、決して絶望せず
Filed under お知らせ | Comment (0)「この10月16日で、現在のアパートに入居させていただいてから、まる4年になります。2008年7月からホームレスになり、ダイエー前の地下で寝起きする生活を続けていました。夜になると、多くの同様の人達が集まり、何の目的も希望もない日々を送っていました。その先輩の仲間に教えられ、五橋公園でのカレーの炊きだし、福祉プラザでの食事会、又、当時は榴ヶ岡公園内にあった施設で行われていたシャワー、洗濯にも参加させていただいておりました。
そのような状況の中で2008年10月16日、NPOプラザ前で、青木先生が「すぐ入居できるアパートがあるから今日からそこで生活しなさい」と、声をかけて下さり、その場から現在のアパートに連れてきていただき、当日から今日現在迄、住まわせてもらっています。
すぐ生活保護の申請手続きをやっていただき、受給も決定して、ホームレス生活から脱出いたしました。現在69歳(入居時は65歳)と高齢のため、あの時、声をかけていただいていなかったら、どうなっていたのだろうと、背筋の凍る思いが致します。当時は絶望感に打ちのめされてもいましたから…。
入居後は、生活保護に支えられ、やっと人間としての生活を取り戻し、精神面も落ちつきました。時折は、夜まわりグループのボランティア活動にも参加させていただきながら、自立に向け、公営住宅の応募を続けています。残念ながら3年余り、未だ当選できませんが…。
ここに入居して、ボランティア活動やスタッフの方々との面談等を通して、一番強く感じている事、それはスタッフの方全員が、常に一人の人間として接して下さる事です。見下したり、上から目線で応対されたことは、一度として無く、劣等感、卑屈感を持つこと無く、伸び伸びと生活させていただけることが何よりの喜びです。
ホームレスになるきっかけでもあった、サラ金の問題も『法テラス』を紹介してもらい、約1年を要しましたが、最近、全て解決して貰い、一切の懸念も無くなりました。公営住宅に当選することのみが現在の望みです。
どんな境遇になっても、決して絶望せず、自力でどうにもならない時は、思い切って周囲に助けを求め、身を委ねることも必要であることを、改めて思い知らされた気持ちで、今日一日をしっかり生きようと、心がけている現在です」。
「夜まわり報告26号」掲載予定