2013.5.30 悲しみの搬出

5月 31st, 2013

元路上生活者が誰にも看取られずにアパートの一室で亡くなっているのが、訪問介護ヘルパーによって発見されました。10年近く前に仙台夜まわりグループで居宅確保支援をした人でした。

不動産業者からの要請を受け、担当ケースワーカーと協議し、部屋を片付けて荷物を搬出しました。残された一つ一つの私物に、彼の生前の面影がちらつき、胸が締め付けられるような思いになりました。

「一人も路上死を出さぬように」との一念で2000年1月に始められた仙台夜まわりグループの活動は、屋根の有る無しに関わらず、「一人も孤独死を出さぬように」という活動への展開が求められています。

2013.5.30 定例 ゆっくり過ごす会

5月 30th, 2013

ゆっくり過ごす会を行い、多くの路上生活者が参加しました。準備した食糧や物品が全員に行き渡るかどうか、慌ただしく確認しながら、参加者を歓待しました。

参加者は、スタッフ手作りのシーチキン・マカロニサラダ丼で空腹を満たし、新聞、無料散髪、映画鑑賞(鬼平犯科帳)等で、午前中のひとときを過ごしました。

映画を鑑賞しながら、安眠をむさぼる当事者の姿に、彼らの日常生活の過酷さの一部を垣間見ました。

2013.5.29 定例 夜まわり

5月 29th, 2013

雨の中、市内中心部で定例夜まわりを行いました。悪天下での夜まわりであったにもかかわらず、先週より10名以上も多い人たち、復興事業のために全国から仙台にやって来て仕事にあぶれた新しい人たちに出会いました。

名古屋から出てきて、三十人部屋に放り込まれ、除染作業に出かけたものの、顔色が悪いという理由でたった一日で首を切られたという60代男性や、酷い条件ばかりなので帰ろうかと思っているという50代男性、福島県のある町で2000人の人工を集めて行う除染作業に参加しようとしている若者など、事情は様々です。

しかし、どれも仕事が無くなると同時にホームレス状態になる、不安定居住下の短期的な不安定就労であることには変わりありません。

禁止されている建築現場への労働者派遣、多重請負、ピンハネ、賃金不払い、累積被爆放射線量の無視など、なんでもありの状態が復興現場ではまかり通っており、監督官庁は見て見ぬ振りをしています。

2013.5.27 定例 衛生改善事業

5月 28th, 2013

仙台市から委託されている衛生改善事業が行われました。数名の初参加者を含む、沢山の当事者が集まり、参加者は順番にシャワーを浴び、洗濯をしました。初参加者には、一人一人に下着セットを配布し、路上生活になった経緯の簡単な聞き取りを行いました。


シャワーの順番を待つ間に、スタッフが用意したパスタを食べました。用意したパスタはあっという間に無くなりました。

白米・玄米の提供をお願いします

5月 27th, 2013

仙台では、復興事業の関連で、路上生活をしたことがない人たちが路上に出るケースが増えているため、支援の度に軽食を提供していますが、今年は大口の寄附がなく、米の備蓄がなくなりました。

安い調達先が無いか、探している所ですが、もしみなさんのところで、貰い物などでの余剰米などがありましたら、是非ご提供をお願いします。最大限に活用させていただきます。

まとまった量で、宮城県内であれば、こちらから取りに伺う事も可能です。どうかよろしくお願い申し上げます。

2013.5.25 定例 炊き出し

5月 25th, 2013



第四土曜定例の五橋公園でのカレーライス炊き出しが行われ、ヴォランティアを含めて60名を超える人々が集まりました。

季節の変わり目で提供できる衣類が少なめでしたが、カレーライスを食べた後、各自、必要な物資を受け取って、それぞれの居場所に帰っていきました。

次の用件があり、途中で帰られた方もおられましたが、作業後、久しぶりにヴォランティアメンバーの記念写真を撮りました。

只今、夏物衣料の献品を受け付けています。Tシャツ・ポロシャツ・夏物ズボンは、新品でなくても、洗濯済みの清潔なものであれば需要が沢山あります。よろしくお願いします。

2013.5.25 有償清掃ヴォランティア活動

5月 25th, 2013

早朝から、仙台市中心部で路上生活者による有償清掃ヴォランティア活動が行われ、二班に分かれて清掃してまわりました。今回も、仙台市から助成をいただいている定員以上の参加がありました。

2013.5.24 緊急食糧支援

5月 24th, 2013

仙台夜まわりグループの支援活動に参加していた当事者からSOSの電話がありました。

ハローワークを通して放射性物質除染の仕事を見つけ、福島の会社に入社したものの、入寮二週間が過ぎても仕事が始まらず、担当者に連絡しても、元請企業からの五次下請ということもあり、全く埒が明かず、万策尽きて助けを求めてきたものです。

取り急ぎ、宅配便で食糧等必要物資を送ることを約束し、労働条件を再確認して会社に強く訴え出るようアドヴァイスしました。

復興事業は、飢えを凌ぎながら不安な日々を送る末端の労働者の犠牲によって成り立っています。被害者を生み出し続けるこの国の構造的な負の連鎖は、一体いつまで続くのでしょうか。

2013.5.23 定例 ゆっくり過ごす会

5月 23rd, 2013


木曜日定例のゆっくり過ごす会を行いました。

4名の初参加者を含め、通常の人数を遥かに超える当事者が集まりました。参加者は、手作りのおかゆで空腹を満たし、コーヒー、新聞、文庫本、映画鑑賞でひとときを過ごし、希望者には、散髪の無料サーヴィスを提供しました。

本日は、独立行政法人福祉医療機構からの見学を兼ねたヴォランティア参加があり、その後、しばらく震災後の仙台の路上の状況について懇談をしました。

福島第一原発の事故処理や周辺地域の除染作業に携わり、雇い止めの末に路上生活に陥ってしまった当事者たちの参加が続いています。聞き取りをする中で、驚くほど安い賃金で働かされている事実が明らかになってきました。ゼネコンを頂点とする多重派遣のヒエラルキーの末端で、低賃金で最も危険な作業をせざるを得ない当事者のいのちが呻吟しています。

2013.5.22 定例 夜まわり

5月 22nd, 2013

週末の炊き出しの情宣を兼ねて、夜まわりを行い、多くの路上生活者と出会いました。ひとり一人に声かけしながら、支援者手づりの具沢山のおにぎりとみそ汁、ゆで卵、バナナを手渡し、安否を確認しました。

初めて出会った当事者の簡単な聞き取りをし、今後の支援を約束しました。