2013.6.26 靴がない
6月 26th, 2013
「昨晩、寝ている間に靴を盗まれてしまった。やむなく裸足で歩き回っているが、足が痛くて仕方がない」という当事者からのSOSの電話が早朝にあり、靴下と靴を準備して待ち会わせ場所に出向き、手渡しました。
支援活動で提供された新しい靴を枕元に置いて、寝袋で寝ていたところ、持って行かれてしまったそうです。靴なしで歩き回った末に、靴下は真っ黒になり、足の裏には小さな傷が無数にできていました。
支援活動ごとに、必要に応じて希望するサイズの靴を提供しているため、当事者の仕業とは考えにくく、通りがかりの者による悪意のある嫌がらせの可能性があります。
生活困窮者を生み出す背景や構造的な問題を理解することのできない発想の貧しさが、こうした破廉恥な行為に現れて来ています。
悪戯や嫌がらせで異質な者を排除しようとする社会では、その矛先が最後には自分にも向かって来ることを、歴史から学び取るべきです。
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