2011.3.19 終わらない歌をうたい続ける

3月 19th, 2011





仙台では、朝に強い余震がありました。

本日も朝11時から仙台夜まわりグループ事務所前で、若林区ボランティアセンターの協力を得て、被災者への炊き出しを行いました。300名を超える被災者に500食以上のクラムチャウダーと美味しいごま入りカンパンを提供しました。

クラムチャウダーは、黒川郡大和町の佐藤牧場が無償提供してくれた生乳を煮沸して使用し調理しました。



若林区東部沿岸地域は壊滅状態です。防潮林、防潮柵を越えてやってきた津波を受け止めた最後の砦になった東部道路の防潮堤のガード部分には、津波に流されてきた自動車が、堆積するようにして積み重なっていました。遺留品の中には、寝袋などもあり、海岸や防潮堤付近で車上生活をしていた人が犠牲になってしまったことが伺われます。こうした移動可能な車上生活者は、厚生労働省の路上生活者実数調査では、ネットカフェ居住者と同様に対象からはずされていました。

昼前から被災現場で片付けをする人々に、同じく温かいクラムチャウダーと石鹸、タオル、歯ブラシ、ひげ剃り、マスク、飴等を配布しました。大勢に影響のない僅かな品々ですが、悲しみの淵にいる方々に小さな気持ちばかりのものを届けました。
 
仙台夜まわりグループは、この地仙台を愛し、仙台に根付き、仙台の仲間、人々と最後までともに生き、働き続けます。

「一緒に生きよう」の歌は終わりません。「一緒に生きよう」の歌は決して終わることなく私たちを励まし、絶望としか思えない現実を切り開き、明日の一歩へと私たちを押し出すことを信じます。

今後、長期に渡るこの地でのやり直しの歩みの同伴者、支援拠点のひとつとして活動していきます。全国の皆さまからのご支援とご協力を、これからもよろしくお願い申し上げます。