2011.5.17 被災手続き同行支援

5月 19th, 2011


被災者の書類手続きをするために女川町に同行しました。

午後の満潮時には道路が冠水してしまうため、早朝6時に出発し、渋滞の中、なんとか開庁前に現地に到着しました。

1ヶ月ぶりの女川でしたが、前の訪問に比べると瓦礫の撤去等少しずつですが、進展しているようでした。ただ、瓦礫がすっかり片付けられた後の一面何もない、荒涼とした風景に、以前の美しい女川の町を知る者としては、ただただ唖然とし、立ち尽くすしかありませんでした。

被災者によると、津波によって海からだいぶ離れている小高い丘の上にある病院(上の写真の左手側ベージュ色の建物)の二階部分まで浸水したそうです。

震災後からずっと「がんばろう」という呼びかけがあらゆるところでなされています。全てを失ってしまったところから、どこに向かい、どんな達成に至るのが「復興」なのでしょうか。

長年その地に根づいて生きてきた被災当事者の思いに耳を傾けることなしに、本当の意味での東北の「復興」はあり得ません。