2021年 厚労省 ホームレスの実態に関する全国調査結果(改訂版)

5月 22nd, 2021

仙台夜まわりグループでは、今年1月に、厚労省によるホームレス概数調査の委託を受け、仙台市内で実施調査をしました。

去る4月28日、厚労省が公表した結果によると、宮城県内の路上生活者数は77名、仙台市内では76名でした。因みに、仙台市以外の宮城県内で確認された1名の路上生活者は気仙沼市内ということでした。

近年、全国的に路上生活者の数は大幅減少傾向にも関わらず、仙台市では昨年比で6名増加しています。東京23区及び政令指定都市(20都市)の中で、7番目の多さとなっています。

調査が実施された1月の仙台は、連日厳しい寒さが続き、当事者たちは建物の陰などで身を隠すように過ごしており、調査で目視できなかった、いるはずなのに確認できなかった方々が調査人数に反映されておらず、さらに、車上やネットカフェ、24時間営業のファストフード店で過ごしている数もカウントされていません。

また、宮城県下で、仙台市以外は気仙沼市内で1名のみというのは、私たちが独自に得ている情報と大きく乖離しています。

正確なカウント方法等政策提言をしつつ、仙台市内で路上生活者が増加傾向であることの原因を分析し、一人でも多くの路上生活者がやり直しを実現すべく、支援活動での出会いを大切にしていく所存です。

2021年1月概数調査結果
全国 3,824名(昨年 3,992名 ▲168名)、仙台市 76名(昨年70名 △6名)。

2021 厚労省 ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果