継続的ご支援をお願い申し上げます
1月 18th, 2012
仙台市の路上には、車上生活者を含め、依然として多くの野宿者たちがいます。見かけの数は余り変わっていないように見えますが、官民の支援施設で自律したいと希望している人たちを引き受け入れているにもかかわらず、新しい人々が次々に路上生活を始めています。
復興事業が始まったおかげで、東北では景気が上向きになったと言われていますが、それは復興特需を享受している建築業、設備業、流通業周辺の話です。12万を越える失業者、とりわけ津波の直接的被害を受けて職を失った人たちは、未だに安定した就職先を見つけられずにいます。
業者が東北に集まり、飯場を次々と作り、人工(にんく)を募っているおかげで、路上生活者たちの一部が短期的な不安定就労ながらも仕事を得て、ネットカフェや飯場で過ごすことができるようになりました。
他方、それまでなんとか持ちこたえていた失業者たちが居所を失い、路上に出て来ています。その日の食糧を自分で得る術を持たないニューカマーが急激に増加し、寒さと相まって、今年の仙台市の路上生活者の越冬状況は例年に無い過酷な状況にあります。
被災以来、週末の炊き出しのみならず、仙台夜まわりグループでは週日の食糧配布を開始しました。さらに越冬期間に入り、ほぼ毎日なんらかの仕方で食糧を提供していますが、被災後10ヶ月経過して、支援物資の備蓄も底をつきつつあります。
路上生活者のみならず、被災地の物資支援はまだまだ必要です。今後ともご声援とご支援をお願い申し上げます。
仙台夜まわりグループ 理事長 今井誠二
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