被災地の路上生活者実数について

4月 14th, 2012

2012年4月12日に厚生労働省が公表した目視によるホームレスの全国概数調査の結果によれば、同年1月の宮城県における路上生活者の総数は92名(昨年比46名減)、仙台市内は87名(同43名減)で、県内で仙台市外にいる路上生活者数は5名(同3名減)ということになっています。

この5名は、福祉事務所や役場の職員によって昼間目視された人々の数に過ぎません。私たちが対面したケースを含めれば、本年1月の時点で仙台市外で路上にいた人々は少なくともその倍以上おり、この時点でも県内には100名を越える路上生活者がいたことになります。

しかもこれらの数には、仕事があったり無かったりして、車上で生活している人たちや大型銭湯やネットカフェを出たり入ったりしている人たちの数は全く考慮に入れられていません。

震災後、路上にいる人たちの数は減っているように見えます。

しかし、新たに路上に出て来ている人たちの事情は震災以前よりも複雑になってきており、失業手当給付の終了等、貧困状況におかれている人たち、ネットカフェにいる人たち、路上に出る寸前の人たちの層が膨れ上がって来ており、予断を許さない状況です。

今後とも皆様のご支援・ご声援をお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 仙台夜まわりグループ 理事長 今井誠二