山陽新聞記事:「震災ホームレス」支援

12月 17th, 2012

山陽新聞(岡山)12月15日掲載記事:
「震災ホームレス」支援 岡山・AMDA物資送る

 国際医療ボランティアAMDA(本部・岡山市北区伊福町)は東日本大震災の被災地で問題となっている「震災ホームレス」への支援活動を今冬も行う。14日、現地で無料配布するため、カップめんやカイロなどを積んだ初便を仙台市に向けて出発させた。

 AMDAによると、仙台市では津波で自宅や仕事を失った人だけでなく、復興事業を見込んで近隣被災地や非被災地から集められた人々が、一時的には雇用されるものの、すぐに解雇されて路上生活に陥る“2次被害”が発生。地元のNPO法人「仙台夜まわりグループ」が炊き出しなどを行っているが、震災から1年9カ月が過ぎ、全国からの支援物資が減っているため援助を決めた。

 この日、AMDA本部で、生活協同組合おかやまコープ(岡山市北区奉還町)から格安で仕入れたカップめん1008食とカイロ1200個、同市南区妹尾の一心寺から提供されたフリーズドライ米30食分を10トントラックに積み込み出発した。年明け以降にも支援物資を送る予定。

 昨冬はカップめん1万食、寝袋300人分、カイロ2千個を援助。AMDAボランティアセンターの小池彰和センター長は「震災後、突然ホームレスになった人は路上生活に慣れていないので凍死の恐れもあり状況は深刻」とし、募金などを呼び掛けている。問い合わせは同センター(086-252-7700)。

 山陽新聞2012年12月15日掲載